僕たちは水の中で絡み合う|第1話の無料立ち読み

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第1話 「どうして勃ってるんだ?」〜プールの中で密着する躰・・・

うっとうしかった梅雨がようやく明けた7月のなかば。

 

まばゆい日差しが水面に揺れている。

 

ジリジリと焼かれ、じっとりと汗ばむ肌。

 

プールサイドにマットを敷いて開脚前屈をしていると、

 

顧問の降谷(ふるや)先生に声をかけられた。

 

「中島、怪我の具合はどうだ」

 

背中に触れられピクンと身体が跳ねあがる。

 

「全然、へーきです!」

 

強がって笑ってみせると、しゃがみこむようにして顔をのぞきこまれた。

 

水泳部の顧問で担任の先生でもある降谷先生は背が高く、とても整った顔立ちをしている。

 

水着の上に羽織ったジャージからのぞくクッキリと割れた腹筋が、

 

いかにも大人っぽくてなんだかちょっとうらやましい。

 

「本当か?無理してるんじゃないのか」

 

「ほんとです。この通り絶好調ですからっ」

 

おどけた口調でいってみせると、先生はやんわりと微笑み、くしゃっとオレの髪を撫でた。

 

「お前は我が部の大切な戦力だからな。絶対に無理はするなよ」

 

怪我で長い間、部活を休んでいたオレの事を心配してくれているんだと思う。

 

ポンと軽くオレの頭に手を乗せると、先生は立ち上がった。

 

そしてオレに背を向け、部員たちを見渡す。

 

「よーし、フォームチェックするぞ。今日は平泳ぎ(ブレスト)の足だ」

 

降谷先生の掛け声と同時に、部員たちが一斉にプールのへりに腰掛ける。

 

陸上でのフォームチェックなんて中等部の顧問の先生のときだって絶対にしなかった。

 

最初のうちは降谷先生のやり方にみんな不満を持っていたけど、頭打ちだったタイムが日に日に改善しはじめ、

 

部員たちの先生に対する態度が変わっていった。

 

先生のやり方は間違っていない。わかってるけど・・・、

 

こんなふうに水の外でフォームをチェックされるのは、やっぱり少し照れくさい。

 

「ほら、中島も早く座れ」

 

促され、仕方なく端っこに腰をおろす。

 

先生はひとりひとり、ていねいに指導してゆく。

 

ほかの部員たちは真剣そのもので、おとなしく先生のされるがままになっている。

 

自分の番が近づいてくると、なんだか緊張してプールのふちをつかむ手にギュッと力が籠ってしまった。

 

恥ずかしてイヤなのに、あっという間に自分の番がきてしまう。

 

ぐっ!「ぁっ・・・」

 

先生に足首を掴まれた瞬間、思わずヘンな声が出てしまった。

 

ゴホンとむせたふりをしてとっさにごまかしたけど・・おかしいと思われなかっただろうか。

 

ぐいっ!「どうだ。こうすると痛いか?」

 

足を開かされ、やさしく内腿に触れられた。

 

ビクンッ!「んっ・・・!」

 

ビクンと身体が跳ね上がって心臓がドキドキと暴れはじめてしまう。

 

「ぁ・・・ぅ」

 

痛いというより、なんだかヘンな気分になっちゃいそうだ。

 

スリ・・

 

先生の触り方がやさしすぎるせいだと思う。

 

表面をなぞるように辿られ、ぞわっっと肌が粟立った。

 

──なに、これ・・・。

 

はじめて感じる不思議な感覚にジッとしていられなくなる。

 

気づけばもぞもぞと足が動いてしまっていた。

 

真っ赤になったオレから手を離し、先生は何事もなかったかのように次の生徒のところにいってしまう。

 

先生が離れていったあとも、赤くなった頬がなかなかおさまってくれない。

 

おまけに熱いのは頬だけじゃなくて、気づけば身体までカァっと火照ってしまっていた。

 

──なんだったんだろう、いまの・・・。いままでこんなこと1度もなかったのに。

 

久しぶりの練習だから、身体の感覚がおかしくなってしまっているのだろうか。

 

先生に触れられた内腿が、いまもまだ触れられているみたいに小さく震えている。

 

ギュッと拳を握りしめ、俺は必死でその感覚から逃れようとした。

 

フォームチェックが終わると、みんなその日のメニューに合わせてトレーニングをはじめる。

 

いつものコースに行こうとしたら先生に呼び止められた。

 

「おい、中島。ちょっとこっちに来い」

 

手首を掴まれ、連れて行かれたのは1番端のコースだ。

 

「内転筋の具合、やっぱりよくないんだろ」

 

「べ、べつに平気ですよっ。ほら、このとおり!」

 

立ったまま負傷した左足を使って大きくブレストのキックをしてみせる。

 

少し痛みが走って、思わず眉をしかめた。

 

そのことに気づいたのだろう。

 

先生は心配そうな顔でオレの内腿に触れた。

 

「大丈夫か、ここまだ痛むんじゃないのか?」

 

「うあっ、いいですってば・・大丈夫ですからっ・・!」

 

その手から逃れようとしたけれど、先生は真剣な表情でオレの内転筋の状態を確かめている。

 

それにしても・・よりによって、どうしてこんな場所を故障しちゃったんだろう。

 

病院でオジサン医師に触れられるときには、

 

くすぐったいだけでちっともこんなふうにはならないのに。

 

降谷先生に触れられると、なんだかちょっとヘンな気分になってしまう。

 

単にくすぐったいのとは違う。

 

ぞわぞわするというか、落ち着かなくなるというか・・勝手に足がもぞもぞして、じっとしていられなくなるのだ。

 

触れられていない部分まで震えてしまうような、今までに感じたことのない不思議な感じだ。

 

どうしても、じっとしていられなくなってしまう。

 

こんな反応をしたらおかしいって思われるに違いないのに・・──。

 

と、ここまでが無料立ち読みの内容です♪

 

この続きは本編で♪

 

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